ごあいさつ

令和5年(2023)9月1日は、大正12年(1923)9月1日に発生した関東大震災から100年を迎えます。関東一円に甚大な被害をもたらした関東大震災ですが、北条町・館山町・那古町・船形町など鏡ヶ浦沿岸を中心とした館山平野では90%以上もの家屋が倒潰し、富崎村では津波が来襲し、館山町や船形町では火災が発生しました。また、地震により地形が大きく変わっています。

壊滅的な被害を受けた安房郡でしたが、安房郡役所を中心に救援活動を行い、郡内青年団らの活躍や県内外からの援助を受け、復興を果たしていきました。

関東大震災から100年という節目を迎え、関心が高まるこの機会にぜひ皆さんとともに過去を学び、未来へ備えたいと考えています。本展覧会では、先人が残した写真や記録から、関東大震災による地形の変化や被害状況と復興への取組みをご紹介します。

最後になりましたが、本展覧会の開催にあたり多くの方がよりさまざまな情報のご提供と、貴重な資料のご出品をいただきました。ご協力を賜りました皆様に厚くお礼申し上げます。

令和5年7月29日
館山市立博物館
館長 三浦 太郎