明治時代の館山での多くの変革は、江戸時代以来の旧家の人物や地域の新興の資産家といった名望家を中心に、千葉県や安房郡、各町村の指導者たちの強いリーダーシップで進められました。そこには彼らとつながりを持った中央の人物や、館山から東京へ進出して成功した人物、さらには中央の資本家などの支援がありました。新しい情報や技術は、産業ばかりでなく医療や文芸なども含めたさまざまな社会分野でもたらされ、こうした人脈によって新しい館山の姿が作り出されていきました。
136.『日本博覧図 千葉県後編』
百八十三 千葉県安房平朝夷長狭郡役所図
明治29年(1896) 当館蔵