4.師の恩は山よりも深し

 昭房は自分を育ててくれた師・栗原昭秀の恩を生涯忘れませんでした。
 昭秀の三十三回忌にあたった昭和63年、昭房は師を顕彰するため昭秀の生地、栃木県田沼町に「刀聖鉄火入道栗原彦三郎の蔵」を、私費を投じて建立しました。3m以上もある立派なものです。台座の銘は同郷出身の人気者、渡辺美智雄衆議院議員の筆です。除幕式には一門の刀匠や関係者、約80人が馳せ参じました。

刀聖鉄火入道栗原彦三郎昭秀ノ像
刀聖鉄火入道栗原彦三郎昭秀ノ像