【3】写真で見る日本刀制作工程 準備作業として3cmほどに炭切りをする。炭は松炭を使う。 鍛刀に先立ち敬虔な祈りをささげる。 打ち平めた玉鋼を小割板にしテコ金に積み重ねる。 和紙でテコ台とともに包み粘土汁をかける。 フイゴで風を送りながら加熱する。これを沸かすという。 アク(わら灰)をまぶして鍛えていくことにより、不純物が取り除かれる。 向う槌(先手)は重労働である。 幾たびも縦横に折り返して鍛錬をする。 かすかな鉄の沸く音に耳を傾け、温度を知る。 沸かし延べ工程 刀の姿に気品を表現する。 センで削り、刀の姿を整える。 刃文付けを熟考し、焼刃土を置く。 焼入れの瞬間。己が心を清め、神仏に祈るような緊張の一瞬。 熱した銅をかませて槌で打ち、最終微調整をする。