4.円塚山の夜/浜路の死

 寂莫(じゃくまく)道人肩柳(けんりゅう)と名乗る不思議な修験者が、本郷円塚山に、村人を集めて火定に入ったといいます。日没とともに人々が帰り、人っ子一人いないさびしい暗闇があたりを包みました。

 そこへ左母二郎が信乃の許婚の浜路をさらってやって来ました。なんと信乃が結城に携えて行った筈の村雨丸を左母二郎は持っていました。浜地は宝刀を取り返そうとして逆に殺されてしまいました。

 これを火定して死んだ筈の寂莫道人が目撃していますが、実は浜路の腹違いの兄犬山道節忠與だったのです。

 名乗りを上げて妹の敵左母二郎を討った道節我が村雨丸を手にしたところへ、信乃の盟友額蔵つまり犬川荘助が通りかかり、両雄が戦うことになります。

木曽街道六十九次之内蕨 犬山道節 歌川国芳画

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歌川国芳画

円塚山 歌川豊国画
円塚山
歌川豊国画
円塚山  歌川国芳画
円塚山 
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劇場銘刀揃 犬山道節 歌川豊国 画
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歌川豊国 画
俳優狂言尽の内 八犬伝円塚山の場 豊原国周画
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