3.馬琴失明

 長年の執筆で眼を酷使したためでしょうか、馬琴は『八犬伝』著述の最中に失明してしまいます。なんとしても『八犬伝』を完成したい馬琴は、長男宗伯の嫁、路女に口述筆記をさせて、『八犬伝』を書き上げます。

 難しい漢字の多い八犬伝の代筆は並大抵のことではなく、『八犬伝』の大尾「回外剰筆」には、その血の滲むような苦労が述べられています。お互いに励ましあって八犬伝の巨編が完成したとき、馬琴は74歳になっていました。

『南総里見八犬伝』 回外剰筆
『南総里見八犬伝』 回外剰筆