2.八犬士伝序

『八犬伝』肇輯(じょうしゅう)の巻頭にある「八犬士伝序」に、馬琴は八犬伝執筆の動機を先ず語っています。ある日馬琴のもとへ南総から訪ねてきた人がいて、話しのうちに里見の八犬士の話になりました。とてもおもしろい話だったのでそれを本に書くと約束をします。しかし、それは夢の中のできごとで、聞いた内容も思い出せません。夢の中での約束でしたが、馬琴は八犬士の話を書くと決意したのです。

『南総里見八犬伝』肇輯 「八犬士伝序」
『南総里見八犬伝』肇輯 「八犬士伝序」