<土気城・東金城>

 土気城は千葉市緑区土気町の標高100mの丘陵にあり、東金城は東金市台方の標高42mの丘陵端に所在する。ともに酒井氏の城である。酒井氏は千葉一族の原氏に属し、後北条氏に従っていたが、永禄7年の国府台合戦での不忠をそしられて以来、里見氏に一味するようになった。後北条氏にしばしば攻囲されるが、同時期に勝浦正木氏の離反にあっていた里見氏の支援を頼めず、関東の反北条勢力が劣勢になった天正4・5年頃に再び後北条氏に帰順した。そして天正18年、後北条氏に属したため戦後蟄居、城は廃城となる。

土気城跡(千葉市)

土気城跡(千葉市)

2.上総国山辺郡土気古城之図

2.上総国山辺郡土気古城之図
國學院大學図書館蔵

35.土気東金両酒井記

35.土気東金両酒井記
国立公文書館内閣文庫蔵

2.上総国山辺郡東金古城之図

2.上総国山辺郡東金古城之図
國學院大學図書館蔵