<安房を出た俳人>

箱根町芦之湯.東光庵薬師堂の芭蕉句碑 雉啄建立
箱根町芦之湯.東光庵薬師堂の芭蕉句碑 雉啄建立

【鴨立庵雉啄】 長狭郡天津村(天津小湊町)の人。宝暦11年(1761)生まれ。遠藤氏。春秋庵系の露柱庵春鴻・鴨立庵葛三の門人。しらら坊とも称す。文化12年(1815)に箱根東光庵に芭蕉句碑を建立。葛三を継いで、文政元年(1818)より相模大磯の俳諧道場鴨立庵の九世庵主となる。文政2年に『葛三句集』を刊行。天保15年(1844)6月24日没。82歳。辞世「心ほと世は経かたくも散桜」

49.遠藤雉啄短冊   当館蔵

49.遠藤雉啄短冊   当館蔵

50.里見左白宛孤山堂卓郎短冊   鈴木孝雄氏蔵

50.里見左白宛孤山堂卓郎短冊   鈴木孝雄氏蔵

【右黒庵左白】 夷隅郡中三原村(和田町)、文政8年(1825)生まれ。里見氏の末裔を称する鈴木次郎兵衛義幸の長子。嘉永4年(1851)に家督を弟に譲って、中三原村の旧領主上総鶴牧藩の水野忠順に仕官し、里見唯一と名乗り、江戸深川に住む。孤山堂卓郎の門人で、安政3年(1856)に立机し、江戸の宗匠として活動する。慶応3年(1867)12月18日没。43歳。浄連院左白日清。墓は下野国真岡の戒広寺。

51.里見左白撰の月次句合返草  鈴木孝雄氏蔵

51.里見左白撰の月次句合返草  鈴木孝雄氏蔵

52.立机披露の一枚摺り   鈴木孝雄氏蔵

52.立机披露の一枚摺り   鈴木孝雄氏蔵