新宿(しんじゅく) 

町添(マチゾエ) 浜畑飛地(ハマバタトビチ) 浜畑(ハマバタ)

 館山湾第3砂丘列上の北条と長須賀の間にある商業地区で、新宿と北条の南町が昭和初期までの中心街でした。江戸時代は北条村の一部で、享保12年頃から新宿町の名がみられます。はじめ寛永16年に新宿村として成立し、のち新町と称して、正徳2年の北条藩廃藩のとき新宿町と改めたといいます。房総半島をまわる主街道房総往還に面したところで、町場であり、明治元年の村高は18石余。この頃正式に北条村から分村し独立します。神社は神明神社、寺院は海蔵寺があり、境内には幕末に周易を講じた寺小屋の師匠田井義明の碑があります。また、汐入川河口左岸に飛び地があり、現在は住宅地になっています。江戸中期以降の新宿村とは別のものです。