真言宗の寺院で海富山来福寺といいます。里見氏以降江戸時代をとおして、下真倉に寺領12石を与えられていました。薬師堂には室町時代中頃の木造薬師如来立像が祀られているほか、沼村の画工勝山調が文政8年に奉納した狂歌入りの絵馬があります。境内には幕末から明治にかけての安房を代表する彫刻師後藤義光の寿蔵碑が弟子などによって建てられているほか、寛政元年の庚申塔や、出羽国から来て文政13年にこの地で没した絵師蕗山考民の墓があります。また墓地のなかに幹回り4mを越えるタブノキがあります。
◇交通 JRバス豊房回り来福寺下車徒歩1分