狩野安信は『画道要訣』の中に、才による「質画」と習による「学画」とでは、他人に伝えることができるので、学画の方を貴しとしている。そのため狩野派では、学画の教授法として、粉本といわれる模写学習がおこなわれた。
このようなことから山調も各流派の絵をひたすら写し真似、後進の指導にも粉本模写を勧めている。山調は『戯作神燈画』の中で、揚げ写しといって薄紙に透かして模写をする学習を続けると、やがて不透明の厚い板にも写し取ることが可能だと述べている。
狩野安信は『画道要訣』の中に、才による「質画」と習による「学画」とでは、他人に伝えることができるので、学画の方を貴しとしている。そのため狩野派では、学画の教授法として、粉本といわれる模写学習がおこなわれた。
このようなことから山調も各流派の絵をひたすら写し真似、後進の指導にも粉本模写を勧めている。山調は『戯作神燈画』の中で、揚げ写しといって薄紙に透かして模写をする学習を続けると、やがて不透明の厚い板にも写し取ることが可能だと述べている。