享和2年(1802)に清水村に生まれた高見桂蔵は関流の算学者として知られ、近郷の子弟に算学を教授し、その徳を慕われ昭和11年に蓮蔵寺境内に記念碑が建立されています。18歳の時同郷の算学者清水豊明に師事して数学を学び、豊明が江戸で指南所を開くと師を慕って江戸へ行き、天保3年~5年(1832~1834)にかけて関流の三題の免許を授与されています。後に郷里へ帰り農業のかたわら子弟の教育に尽し、門人は三百余人を数えたといいます。鶴谷八幡神社をはじめ鴨川の大山不動、千倉の高塚不動、鹿野山などに算額を奉納したと伝えられ、6人の門人に三題免許を与えていますが、明治17年83歳で没しました。晩年には量料亭貞明と称しています。
◇交通 日東バス千倉行安東下車徒歩8分