6.白衣勢至菩薩

 前作「脇侍観世音菩薩」に総ての色糸を使い尽くしたため、次の「脇侍勢至菩薩」は貧窮の末、白糸だけで織り上げなくてはならなくなった。白糸のわずかな色合いの違いを細かく分類し、細心の注意を払い3年の歳月をかけて織り上げたのである。まさに無垢清浄の菩薩像が完成したのである。この像は、東京・浅草寺に奉納されている。

左:下絵「勢至菩薩像」
右:同部分