7.他にも残る獅子頭

 千倉下立松原(しもたてまつばら)神社は、南房総市千倉町にある天日鷲命(あめのひわしのみこと)を祀る神社です。天狗面やおかめ面とともに獅子頭2頭が残されています。かっこ舞の伝承は不明ですが、かつては、9月29・30日の祭礼(現在は10月10日)に近隣17ヶ村の氏子たちによって神楽、流鏑馬、競馬、相撲などがおこなわれていました。別当寺は神宮寺です。 獅子頭は平らで長方形に近い形をした木製のものです。わずかに目や歯の金色や全体の朱色が残っています。

 香指(かざし)神社は、鴨川市太海(ふとみ)にある弟橘媛(おとたちばなひめ)を祀る神社です。旧6月7日(現在は7月第4土日)が旧太海村(太海、太海浜、天面、太夫崎、吉浦、横根)の祭礼日です。獅子頭3頭と腹につける太鼓や衣装などが残されています。2頭の獅子頭には角があり、1頭の獅子頭は歯が黒く塗られています。左から、親獅子、雌獅子、中獅子に該当すると思われます。この地域のかっこ舞は約65年前まで踊られていました。