本郷上の獅子舞は約500年前に安房地方一帯を支配していた里見家から伝えられたといわれています。その目的は、悪病退散、雨乞い、五穀豊穣などであったようです。1戸から必ず1人が出席しなければいけませんでした。また、参加するのは長男でなければならなかったといわれていました。
本郷村の内、中原・芝台は棒術、上郷(鑓水埋田)は獅子舞、中道は長持番と役目が分けられていました。これらの行事は明治時代に入り中断しますが、復活し昭和3年(1928)に屋台が出現したことで再度中断し、昭和29年(1954)に復活し、昭和47年(1972)に獅子保存会を結成して、昭和60年(1985)まで続けられました。