(14)総持院(沼)  

 真言宗の寺院で、沼の大寺の名で親しまれています。永長2年(1097)に安房国司源親元によって創建され、もとは十六の坊舎を擁していたと伝えられているところで、里見義康・忠義、幕府代官中村吉繁などの寺領充行状が伝存しています。とくに天正19年(1591)の里見義康寺領充行状は、里見氏が上総国を没収され、領国が安房一国に減少した際のもので興味深い内容のものです。里見忠義以降、江戸時代を通して10石の寺領が与えられていました。

◇交通 JRバス・日東バス西ノ浜下車徒歩2分