上真倉の字宇和宿に下宿というところがあり、別にかあしんだい(川岸台)というそうですが、汐入川左岸に水戸藩士木村円次郎の墓があります。ここは下真倉からの道があったところで、汐入川を歩いて渡れる場所でした。墓のある場所は刑場だったと伝えられています。木村円次郎は元治元年(1864)の水戸藩尊攘派による筑波山挙兵、いわゆる天狗党の乱に加わった藩士の一人で、降伏後仲間12人とともに、館山藩に預けられ、翌年4月木村は処刑されました。他の12人は水戸藩へ引渡されています。墓には『妙法 蓮乗劔霊 元治二丑四月三日 木村円次郎』とあります。
◇交通 JRバス神戸回り相生橋下車徒歩5分