(6)鹿島堀跡(上真倉) 

 館山城の城壕として構築されたもので、里見義康のとき関ヶ原合戦の功として常陸国鹿島で3万石を加増され、その際鹿島の領民が普請したと伝えられています。堀の遺構は、天王山から御霊山を巡るように残されている堀跡と、城山東南にある泉慶院の池がその一部で、今も見ることができます。また発掘調査によって城山公園駐車場の位置に幅の広い堀跡が確認されています。天王山の北に新堀の字名もあり、城山の東南方向から北側までぐるりと水堀がとりまいていたと推定されています。慈恩院入口には鹿島堀の由来碑が建てられています。

◇交通 JRバス神戸回り相生橋下車徒歩5分、上真倉下車徒歩5分