修行

 修行の基本は富士登山だが、富士山中腹を一周する「御中道(おちゅうどう)巡り」や水行である「八湖(はっかい)修行」などがある。八湖修行とは、角行が水行をしたという湖で修行することで、富士五湖を中心とした内八湖(うちはっかい)と、琵琶湖・諏訪湖など広範囲にわたる外八湖(そとはっかい)がある。こうした先達の修行はすべて師匠からの口伝で、「お伝え」とよばれる浅間様への拝み方を記した富士講の経典を、伝書として与えられる。ほかに海水に入る潮垢離、断食行などさまざまあって、こうした修行は7日間を1単位としてくり返し行われた。

51 御中道・内八湖修行成就璽

51 御中道・内八湖修行成就璽

 御中道と内八湖修行の成就を記したこの布切れは、行衣に縫い付けたものだろうか、割印のような跡が見える。左下に並んだ行名はいわば先達の系図のようなもので、左端の禄行がこの持ち主。

52 お伝え(正行真鏡から根馬五郎兵衛宛)
 根元(館山市伊戸)の先達に対して君塚村(市原市)の先達が与えたお伝え。

52 お伝え(正行真鏡から根馬五郎兵衛宛)
57 富士講図絵馬

57 富士講図絵馬

 天保14年(1843)、磯村(鴨川市)の先達栄行真山が登山33度を成し遂げたときの様子を描いた絵馬。この先達は33年後の明治9年に、最終的には108度の登山を達成している。

56 御三幅
 先達が登山の時に所持した軸物で、紙面は登山のたびに押した小御嶽様の印で埋まっている。

56 御三幅
54 富士山木型

54 富士山木型

53 御中道めぐり杖・草鞋

53 御中道めぐり杖・草鞋