(15)箱橋と滝川用水(腰越) 

 山名川・竹原川の水を集め、満々と水を湛えている滝川堰は腰越と山本の境にあり、現在も水田を潤しています。滝川堰は宝永年間、北条藩屋代家の用人川井藤左衛門によってつくられ、それとともに滝川用水もひかれたとされています。水は国分村内の溜池にためられ、国分村、上野原村・新宿村・高井村の4か村で共同利用したそうです。この堰は幕末に箱形の水門としたため、この堰にかかる箱橋の名称もこれに由来したものと考えられています。

◇交通 日東バス鴨川駅行・千倉平館行稲村下車徒歩1分