崖観音

 船形にある大福寺観音堂は通称崖観音と呼ばれ、船形山の中腹の崖に張り出すようにつくられています。本尊は崖面から浮き彫りにした十一面観音立像で、平安時代中期の作と推定されています。海上からよく見える位置にあり、海上安全と豊漁を祈願する人々の信仰を集めました。また裏山の船形山は船を伏せた形にみえることから船形の地名になったという伝承もあり、海で生活をする人々のシンボルのような場所です。

崖観音(磨崖十一面観世音菩薩)

崖観音(磨崖十一面観世音菩薩)

66.鏡ヶ浦図絵馬 明治9年(1876年) 渡辺雲洋作
66.鏡ヶ浦図絵馬 明治9年(1876年) 渡辺雲洋作 館山市那古・那古寺蔵

 那古観音の境内を中心に鏡ヶ浦の神仏が描かれている。那古寺の左に船形の崖観音、大房岬の大武佐不動があり、下部には右から湊川・鶴谷八幡宮・城山・高の島の鷹之島弁天・洲崎の洲崎神社がみえる。