神奈川の洲崎明神

 横浜駅のすぐ北方向にある洲崎神社も天太玉命(あめのふとだまのみこと)とともに天比理乃咩命(あめのひりのひめのみこと)を祭神にしています。源頼朝が安房から勧請して祀ったと伝えられ、祭礼の浜下りで神輿が海に入るのは、安房の本霊と会合するためだといわれています。神社の前に広がっていた入海が神奈川湊で、ここも中世には品川と並ぶ大きな港湾都市として栄えたところです。神社周辺が湊の中心地で、荷の積み降ろしが行なわれていました。市(いち)の神の性質をもっていたとも考えられています。

現在の洲崎神社(横浜市神奈川区青木)

現在の洲崎神社(横浜市神奈川区青木)

81.神奈川宿洲崎明神(『江戸名所図会』)

81.神奈川宿洲崎明神(『江戸名所図会』) 国立公文書館蔵

82.神奈川台石崎楼上十五景一望之図 安政5年(1585)
82.神奈川台石崎楼上十五景一望之図 安政5年(1585) 神奈川県立歴史博物館蔵