【6】鏡ヶ浦をめぐる生活と文化

 耕地や丘陵を背負う半島の海岸部では陸と海の生活が営まれ、そのなかで鏡ヶ浦は、海の幸を人々にもたらしてくれました。魚貝類や海藻類・塩などは、食料となり、肥料燃料となり、商品ともなって、鏡ヶ浦周辺の人々の生活の糧になっていました。

 また海は道となり、海を越えてさまざまな文物がもたらされ、多くの人々が往き来をしました。長い歴史をとおして、東京湾西岸や東海地方、関西地方などの文化的な影響や交流のなかから、この地域の文化がつくりだされてきました。