(7)船繫松跡(大戸)

 家号をタテ(館)という大戸の鈴木家の屋敷内に、昭和初期まで船繋松(ふなつなぎまつ)という大きな松がありました。昭和11年に倒れてしまいましたが、幹の太さは子供3人が手をつないだほどもあったという大木だったそうです。昔の子守唄に「南条・長田ヘトト買いに」という歌詞があったそうで、このあたりは海に沿った漁村だったともいいます。また昔は汐入川が鈴木屋の方へ蛇行していたといいますから、川舟を繋いだのかもしれません。なおこの周辺は、里見義頼の菩提寺光厳寺の寺領だったところです。

◇交通 JRバス豊房下車徒歩3分