布良(めら) 

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 布良の地名の語源は、海草(布)が繁茂する浦(布浦(めうら))とも、和歌山県の目良(めら)あるいは伊豆の妻良(めら)の住人の移住にちなむものともいい、沖合の布良瀬が古くから好漁場として知られる漁村です。江戸時代初期の里見氏治政下では、里見家の直接支配地で、村高は53石余。明治元年には78石余。幕末には海岸に沿岸警備のための3門の砲台が設置されました。神社は安房開拓神話にまつわる布良崎神社、寺院は竜樹院と、本郷・阿由戸の二つの観音堂があります。また明治には画家の青木繁が来遊し、「海の幸」を描いて、その記念碑があります。