国常立尊を祭神として、毎年2月20日に祭例が行われます。現在はそれを里芋祭と呼んでいますが、オビシャのひとつで、その年の豊穣と安息を祈る神事です。地区全戸の30戸が2軒づつ組をつくり、19日に各組12個の「アカメ」といわれる芋を持ちより、二つの桶に90個づつ積み上げて、当番の家の神前に備えます。翌20日に神社へ芋を運んで祭典を行うのですが、昔は祭典とオビシャは別の行事で、20日に村祭、21日にオビシャを行なっていたそうです。その頃は各組で山積みした芋を持ち寄っていたそうで、壮観だったといいます。
◇交通 JRバス洲の宮下車徒歩15分