平砂浦の砂防の歴史は古く、元禄の頃から江戸時代を通し、明治・大正・昭和と三百年近くの間続けられてきました。西岬の小沼・坂井から神戸の布沼・洲宮・藤原・佐野・犬石までの村々は、柵を設けたり、砂防林を植栽しながら耕地を守り、開墾も試みてきましたが、砂の被害は防ぎきれませんでした。戦時中は軍用地とされたため、それまで人々が苦労してつくりあげた砂防林が伐り払われましたが、戦後は西岬・神戸の両村が団結して砂防林保護組合を結成し、県との協力で昭和24年から10年の歳月をかけ、昭和33年に現在の砂防林を完成させました。現在南房パラダイス前にその記念碑があります。
◇交通 JRバス南房パラダイス下車徒歩1分