半島最南端に位置する安房館山は、豊かな気候風土にめぐまれ、奈良時代には、安房国分寺が置かれ、戦国時代には、房総の戦国大名里見氏の本拠地となるなど、とおく原始・古代より多彩な歴史の年輪が重ねられてきました。
館山市は、西に東京湾、南には太平洋に面し、富浦、三芳、丸山、千倉、白浜の町村に接しております。しかし現在の市域も町村合併の結果で、以前は、歴史的、地理的要因で、いくつかの旧町村にわかれていました。
この企画展では、市民が歴史と身近かな地域の文化財に親しむと同時に、こうした館山の文化の文脈を探るために、旧町村の地区にわけて毎年シリーズで実施開催するものです。