(7)船形陣屋跡(船形地区) 

 幕末の元治元年(1864)、幕府の若年寄を務める旗本平岡丹波守道弘は安房国内に1万石を与えられ大名に列し、船形に陣屋を構えました。この場所は木の根街道に面した交通の要衝であり、また、船形の町並や鏡ケ浦を一望することのできる良地でした。しかし、明治元年(1868)に領地を奉還して廃藩となり、陣屋の完成はみることができませんでした。現在でも石垣や堀を残しており、近くの民家には、陣屋の裏門が移築されて残っています。

◇交通 JR那古船形駅下車徒歩5分

船形陣屋跡(船形地区)