<近代>

 明治元年(1868)に、国替えで、静岡藤枝より房州に入った長尾藩の支配下に一部をのぞいて入りますが、廃藩置県により、明治4年に木更津県、明治6年には千葉県の治政化になりました。

 前記の江戸時代の幕藩政治のなかで、村の政治や文化は、五人組制度などにみられるように、閉鎖的なもので、村役などの社会秩序は村を単位に行なわれました。このなごりは、今も、各区に残るお堂が集会所として使われたり、村ごとに祭礼が催されるところにもみることが出来ます。

 明治22年に船形は川名村と合併して船形村になり、那古は、正木、亀ケ原、小原と合併、凪原(なぎはら)村となりますが、以前の村単位の社会秩序は、そのまま多く現在に残っています。江戸時代まで平郡に属していた同地区も、昭和14年に合併して館山市となり、鏡ケ浦を囲む市の一部となったのです。

神社

神社名 祭神
船形 諏訪神社 建御名方命
川名 日枝神社
金刀比羅神社
大山咋命
大物主命
那古 神明神社
日枝神社
天照皇大神
大山咋命
小原 若一神社

稲荷神社
伊弉諾尊
倉稲魂神
倉稲魂神
亀ヶ原 八幡神社 誉田別命
正木 八幡神社
諏訪神社
八雲神社
誉田別命
建御名方命
素戔鳴尊