この古墳は昭和42年に平砂浦を望む高台でホテルの工事中に発見されたものです。標高35mの砂丘先端部に存在し、平砂浦から吹き上げる砂に覆われていましたが、すでに原形は消滅し、規模も明らかではありません。確認された遺物は須恵器・鉄刀・圭頭大刀・環頭大刀などで、それらとともに人骨も発見されました。副装品から郡内屈指の支配的階級者のものと考えられていますが、玉類などの装身具は確認されませんでした。古墳の少ないこの地方にとっては貴重な遺跡であり、出土した金銅製の圭頭大刀・環頭大刀は市の文化財に指定されています。またこれに隣接して鏡や玉類を出土した横穴墓も確認されています。
◇交通 JRバス砂山下車徒歩1分