八犬伝が歌舞伎の上演などによって広く大衆化されるとともに、庶民生活の中にもいろいろな形で八犬伝が入り込んでいきました。凧や双六など遊びの世界だけでなく日常生活の道具にも好んで用いられました。
観亭流 館蔵
錦絵 館蔵
八犬伝は刊行直後歌舞伎として上演され、さらに人気役者の錦絵が地方へもたらされ八犬伝の人気を更にもりあげました。
絵番付 館蔵
今なお江戸凧の伝統をまもっている東京上野の橋本禎三さんに手になる八犬伝の大凧。
錦絵「新酒之入船」 館蔵
ブームにのって伊丹では「八犬伝」という清酒が発売されました。その酒の広告が、「仮名読八犬伝」に掲載されています。
立絵 川崎雅是氏蔵
明治の末から昭和初期まで浅草を中心に行なわれていたもので紙芝居の前身です。自転車にのせて子供に見せたり、時には座敷にもよばれました。