国府と国分寺 -奈良時代-

 奈良時代に国分寺が置かれました。さらに、その北、約1.5km地点には安房国府が置かれています。以後この周辺が安房国の政治・経済・文化の中心地として発達します。

安房国分寺軒丸瓦 房総風土記の丘(現房総のむら)保管

安房国分寺軒丸瓦 房総風土記の丘(現房総のむら)保管
奈良時代に聖武天皇の発願により各地ごとに僧寺と尼寺が建立され、これを国分寺といいます。安房国分寺僧寺は現在の国分寺の位置に建立されました。

木簡 奈良県平城宮跡出土 写真提供奈良文化財研究所

木簡 奈良県平城宮跡出土 写真提供奈良文化財研究所
安房国から奈良の都へ届けた租税の荷札。片岡里というのは現在の水岡に含まれる地域と考えられます。奈良時代の初め(718年)まで安房国は上総国に含まれていたので、上総国阿波郡(安房郡)と記入されています。