薬の製造販売は、もちろん医師も行っている。自家での薬草栽培もしており、今もナツメやケンポナシの木が植えられた医者どんの屋敷があるが、多くは薬種問屋からの調達となる。那古村には寛政5年(1793)に3軒の薬種問屋があった。布沼村(館山市)の医師菊井右膳は、館山下町(館山市)の薬種問屋長屋(秋山)源蔵から生薬を調達して家伝薬を調合した。ここで薬種を調達する医師は多かった。
49.家秘保命散効能書板木
沼野健氏蔵
49.家秘保命散効能書
沼野健氏蔵
50.薬代請取書
菊井義朝氏蔵
51.衆芳館常用薬録
島田純一氏蔵
52.薬種通(天保5年~嘉永7年)
菊井義朝氏蔵