江戸時代には薬用となる動植物や鉱物を研究する本草家と呼ばれる人々がいた。
その一人であり、また医師でもあった江戸の阿部喜任が、房総の動植物調査に訪れたときの日記。文政11年(1828)当時の安房の山や里・磯での動植物の様子が分かる。
53.伊戸村寿斎書状
島田純一氏蔵
人参を手に入れた犬石村(館山市)の名主理兵衛に宛てて、伊戸村(館山市)の医師寿斎が渡した薬に人参を入れて飲めば、発熱頭痛が和らぐだろうと書き送っている
54.赤痢仮処剤帳
高梨泰輔氏蔵
赤痢患者への処方をメモしたもの。患者はみな正木村の人々で、集団感染したことがわかる。
55.房総採薬日記(文政11年)
当館蔵