江戸時代も末の頃になると、全国的に評判の薬が手に入るようになる。小児薬王肝臓円は京都で製造された小児用の丸薬だが、長須賀村(館山市)の阿波屋重兵衛が取り次いで販売していた。癪に効くという妙法散は大坂の薬で、これも長須賀村で池田屋金七が取り次ぎ販売をしていたもの。遠隔地の薬も扱われていた。
![46.小児薬王肝臓円効能書 島田純一氏蔵](http://history.hanaumikaidou.com/wp-content/uploads/2020/02/0017-014-01-01.jpg)
46.小児薬王肝臓円効能書
島田純一氏蔵
![48.妙法散効能書 真倉区蔵](http://history.hanaumikaidou.com/wp-content/uploads/2020/02/0017-014-01-02.jpg)
48.妙法散効能書
真倉区蔵
![47.一子相伝神秘體調湯効能書 当館蔵](http://history.hanaumikaidou.com/wp-content/uploads/2020/02/0017-014-01-03.jpg)
47.一子相伝神秘體調湯効能書
当館蔵
加戸村の安倍道栄が製した體調湯は、川名村(館山市西川名)の飯田屋が取次ぎ販売をしている。南朝夷村(南房総市千倉町)の住吉寺に残されていたので、人を介して薬が入手されたことを物語っている。
![32.もぐさ(艾) 当館蔵](http://history.hanaumikaidou.com/wp-content/uploads/2020/02/0017-014-01-04.jpg)
32.もぐさ(艾)
当館蔵