明治19年(1886)に東京帝国大学医科大学別課を卒業した小谷順次(1927没)が茂名(館山市)で医院を開業したが、小谷家は代々茂名村のイシャドンであった。慶長12年(1607)に没した里見大炊助を始祖とする家で、享保年間に名主を勤めた団蔵が晩年の延享年間(1744-1748)頃に隣村布沼村の菊井家(里見家一族)から医師の玄庵を婿として迎えて以来、現在まで9代続く医家となった。代々玄庵と称し、小児科の医家として知られてきた。
179.小谷順次東京帝国大学医科大学別課卒業証書(明治19年)
小谷理枝氏蔵
180.神経一覧図
小谷理枝氏蔵