下の埴輪(はにわ)の琴(こと)には鈴が3個取り付けられています。琴は神まつりではなく、古墳での葬送儀礼(そうそうぎれい)に使われたと考えられていますが、『古事記(こじき)』には琴は男性が弾き、女性が踊るものであったということ、そして神の声を伝える時に使われたことが書かれています。まさにこの琴は神を呼ぶにふさわしいものです。
42.人物埴輪(弾琴男子)(13)
栃木県真岡市京泉鶏塚古墳
東京国立博物館蔵 Image:TNM Image Archives Source:http://TnmArchives.jp/
43.土製三環鈴(14)
伝我孫子市
東京国立博物館蔵 Image:TNM Image Archives Source:http://TnmArchives.jp/
環鈴(かんれい)は鈴釧(すずくしろ)より、環が小さく鈴の大きいもので、分布は機内から関東と、北九州に多くみられます。その性格については不明です。