伊豆諸島との交流の痕跡

 最近ツタノハ貝の生息が伊豆諸島南部で確認され、東日本で普及した貝製品の原産地が伊豆諸島の南部であるという指摘があります。貝を腕輪に用いる風習は縄文時代から古墳時代まで続きますが、古墳時代には石や青銅を用いて貝輪を模したとされる、釧(くしろ)がつくられるようになります。しかし県内の夷隅(いすみ)郡岬(みさき)町の東前横穴からは、オオツタノハ貝製の腕輪が出土していますので、丸山町莫越山(なこしやま)神社遺跡の土製釧がオオツタノハ貝製貝輪を模したとしても不思議ではありません。

48.釧

48.釧
  君津市大井戸八木遺跡