湯立(ゆだて)神事

 館山市西川名の厳島神社では、毎年1月15日に、土地の人々が「シオマツリ」と呼ぶ、湯立神事が行われています。祭典のあと、白装束の神官が大釜の中で煮だったお湯を、笹でまわりに振りかけます。すると人々が競って釜のまわりに集まり、神官も自らがずぶぬれになるほど、四方に湯を飛ばします。神事が終わると、各自手拭いやタオルを釜の中の湯にひたし、家族の体を拭いて無病息災を祈ります。

 この日西川名では、漁は休みです。また、かつては湯立神事の後に、漁の豊凶を占ったといいます。

湯立神事