館山市出野尾(いでのお)の標高約30mの場所には出野尾洞穴があり、猿田遺跡はこのすぐ南東側に位置しています。ここは、大雨による土砂崩れにより、7世紀代の須恵器とともに土製模造品(勾玉(まがたま)形・丸玉形・鏡形・有孔円板(ゆうこうえんばん))がみつかったことにより確認された遺跡です。
はっきりしたことはわかりませんが、出土地点のすぐ南側が丘陵ですから、神まつりが丘陵頂上部で行われた後、山腹にまとめられて埋められたものかもしれません。
27.館山市出野尾・猿田遺跡出土遺物
須恵器
27.館山市出野尾・猿田遺跡出土遺物
土製模造品
(以上、当館蔵)