式内論者の丸山町宮下の莫越山(なこしやま)神社の北西側には神奈備(かんなび)型の渡度(とど)山があり、この麓(ふもと)に莫越山神社遺跡(六角堂・石神畑・東畑)がありますこのうち東畑からは、勾玉(まがたま)形・丸玉形・釧(くしろ)形などの土製模造品と手捏(てづくね)土器が出土しています。この遺跡は集落に近く、神奈備型の小山を神体(しんたい)山とした神まつりの典型的な例といえます。
30.丸山町莫越山神社遺跡出土遺物
土製模造品(丸玉・勾玉形)
30.丸山町莫越山神社遺跡出土遺物
土製模造品(釧形)
30.丸山町莫越山神社遺跡出土遺物
土製模造品(釧形)
(以上、千葉大学理学部地球科学科蔵)